2018年11月13日
第34回 日本義肢装具学会学術大会に参加しました。(コラム)
2018/11/10(土)~11/11(日)に名古屋にて開催された「第34回 日本義肢装具学会学術大会」にて、当社製造元の義手が啓愛義肢材料販売所様のブースに展示されました。
「日本義肢装具学会学術大会」は、義肢装具等の技術の進展と知識の普及に関する事業や、学術文化と福祉の向上に寄与することを目的として活動している学術団体「一般社団法人日本義肢装具学会」が開催する学術大会です。
ブースには装飾用義手や可動式義指「X-Finger®」の他、現在開発中である母指適応の可動式義指「X-Thumb」、3Dスキャナおよび3Dプリンターを用いた最新の義手製作工程のモデル品など、弊社の新たな取り組みも参考展示として多数出品させていただきました。
会場には義肢装具士の他、医師、作業療法士、理学療法士、エンジニアなど様々な職種の方がいらしており、皆様興味深くご覧になっておりました。
2018年07月26日
第25回 日本義肢装具士協会学術大会にて発表しました。(コラム)
当社製造元の義手が、2018/7/21(土)~7/22(日)札幌にて行われた「第25回 日本義肢装具士協会学術大会」にて、啓愛義肢材料販売所様のブースに展示されました。
「日本義肢装具士協会学術大会」とは、義肢装具や福祉用具に関する学術・技術の向上と、その普及発展に資する事業として、日本義肢装具士協会が主催する学術大会です。本州の酷暑から離れた涼しい気候の中、多くの方がいらしていました。
今学会では装飾用義手の他、本年度の厚生労働省 完成用部品に登録された可動式義指「X-Finger®」が多数展示され、業界関係者の方だけでなく学生や一般の方にまで幅広く興味をもっていただけた他、会場にはDidrick Medical JAPANよりX-Finger®をご使用になられているモデル様もお越しになり、来場された方々にご自身の使用感をお話しいただくなど盛況を博しておりました。
また、当社所属の義肢装具士からは下記の2演題を発表させていただきました。
7月22日(日) 第3会場 一般演題13:義手1
O13-3 リンク機構によるセルフロック機能を有する義指の開発
○飯野 尚文(PO)、山崎 倫子(PO)、田端 いずみ(PO)、林 伸太郎(PO)
O13-4 多関節義指X-Fnger®の製作と適合
○泉二 勇太(PO)、道場 美瑞希(PO)、飯田 皓美(PO,DT)、林 伸太郎(PO)
今後もこのような機会を通し、当社の技術をユーザー様へより良く還元できるよう研鑽を積んでいく所存です。
2018年06月28日
X-Finger® ユーザー シンガーソングライター HI-D様のご紹介(コラム)
シンガーソングライター・音楽プロデューサー・ダンサーと多才な活躍を続けるHI-Dさんは、日常生活の他、ライブやパフォーマンスなどでもX-Finger®をお使いいただいている当社のユーザー様です。
6月16日に駒沢公園室内競技場にて開催されたフットサルのプロリーグであるFリーグ開幕戦にて、HI-Dさんが国歌独唱とミニライブを行いました。館内に響き渡るHI-Dさんの力強い歌声と、間近で観るプロアスリートの方々のダイナミックなプレーに圧倒されるイベントとなりました。
X-Finger®をライブ等で装着していると、アクセサリーとして見られることもあるというHI-Dさん。これまでの義手にはない、プロダクトとしての美しさもX-Finger®の魅力の一つかもしれません。
アーティストとして、当社のユーザー様として、HI-Dさんの益々のご活躍を応援しております。
2017年06月13日
タッチバイオニクス社 筋電義手i-digits™の紹介
タッチバイオニクス社の筋電義手i-digits™は世界で唯一となる手関節遠位での実用レベルでの筋電位による義手操作を獲得しています。日本国内の普及に向け、愛和義肢製作所では輸入販売元となるパシフィックサプライ株式会社と共同で厚生労働省完成用部品の認可登録に向けて国内症例1例目となるフィールドテスト(臨床試験)を行っています。
世界標準の筋電義手i-digits™の円滑な国内普及に備え、当社では有資格者(義肢装具士)が既にタッチバイオニクス社にて技術研修を終えています。シリコンソケットの製造技術および構成部品の組み立て、操作方法の解説支援まで万全の準備を整えています。
※タッチバイオニクス社は2017年5月よりÖssur社へ吸収合併されています。
2016年08月25日
コラム:男の子からのお手紙には(コラム)
東京はお盆が明けてからおかしなお天気が続きます。晴れているのにどしゃぶりの雨、と思いきや、すがすがしい青空。次の角を曲がれば、また豪雨。きっと台風のちぎれ雲のしわざ。その風の向こから、ひらひらと台風9号の隙間を通り抜けて1通のお手紙が愛和に届いたのは22日月曜日。
愛和:「あっ。きましたよ。お手紙。お手紙。」
どれどれ、待ちに待ったごほうこく。楽しみにしておりました。皆でのぞきこむようにしんちょうに封を開きます。そこにはかわいい踊るような字がならびます。なんだかきのうの事みたい。
東北の夏は短くて、20日までが夏休み。ちょうど今日は始業式。自由研究をたくさん抱えて久しぶりのお友達。そんなに時間はたっていないのに。なんだかすごくなつかしいんだよね。なんだかちがうにおいまでする。子供のころを思いだしながら、お手紙みんなで読みました。
わたしたち大人が多くを語るまでもなく、彼がきめた決断です。きっとはじめから彼の中ではみえていたんだろうね。みえないものが増えるのはわたしたち大人だけ。スタッフみんなで何度も読み返しては、・・・。今日は忘れ物してないかな。・・・。
10歳の選択肢、多くのご家族が一つの目安とする年齢ですね。様々な想い。ご家族の選択。ご家族の数だけ選択があり、そこに答えはないように思います。私たちにできることは様々な選択肢を共有すること。伝えたいのは技術だけではありません。
彼の自由研究には、いっぱいいっぱい大人の忘れ物がつまってる。台風は通り過ぎたみたい。さっ明日は暑くなるぞ。8月も、もう後半。いくつもの出会いに感謝して、愛和の夏は続きます。
2016年07月28日
コラム:東北からの小学生の男の子(コラム)
男の子:「こんにちは~。はぁ・・・。ついたついた。」
元気はつらつ小学生の男の子とママにだっこの泣きべそおちびさん。なんだかほっこり、にこやか家族が東北からおみえになりました。汗ばんだ帽子を脱ぎ捨て、目新しい環境に興味津々のご様子。スケジュール帳には、お兄ちゃんのお耳のご相談。親御さんにうながされながら、本人が自分で、お耳についての相談を話しはじめます。
男の子:
「僕はどうやら小耳症なんだって、2年生の時に知ったんだ。」
「でも・・・、手術するのも嫌だし、このままでも何も問題ないんだけど・・・」
「だから、小耳症について自分で調べて、夏休みの自由研究にしたいんです。」
愛和:「な~るほど!びっくり!大賛成だよ!全面協力決定です!」
男の子:
「自分でしっかり調べたら、手術をするのか、エピテーゼをつけるのか、」
「それとも、いまのままがいいのか、自分で決めようと思います。」
彼のノートには小耳症について、エピテーゼについて、手術について、質問がびっしり!
愛和には、エピテーゼについて調べに来たそうです。急きょはじまる社会科見学。採型体験から3Dプリンタ出力、PCデータ反転、成形用シリコン、製作法、装着法。今は懐かし写ルンですカメラを片手に。ノートの余白は埋まります。なんだか一流の記者みたいです。
最後は、みんなで記念写真。素晴らしい自由研究になることでしょう。どう自分で決めたのかは、あとで教えてくれるそうです。お手紙が届いたら。ご紹介いたします。
何度も振り返りながら、大きく手を振り駅へ向かいます。おちびさんはお眠のご様子。
ママにだっこのご帰宅となりました。スタッフ皆で見送り事務所に入って・・・。
愛和:「んっ!」
忘れたノートにスタッフ一同、大慌て!駅まで追いかけ無事にお渡しできました。
東京も本格的な梅雨明け!夏のはじまりです!愛和にはいい風がふいています。